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TOUNKY WOOD WORKS Blog

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世界の木材に魅せられて


夏の終わりを告げるような本日のシトシト雨。

こんな日はのんびりと木材について語ってみようかな…。

上の画像は今春リリースした、「チューリップウッド」という
ピンクのストライプが何とも不思議な中南米の木材。

まだ訪れた事がない中南米の私の勝手なイメージは、
『ラテンのリズムと多様な色彩と陽気な人々』

まさか木々までも、こんな陽気な色彩を放つなんて…!
と、出会った瞬間に惹かれた木材の一つです。

そしてこちらの画像の一番右、「パープルハート」というその名の通り紫色の木材。
これも中南米のもの。

地面に生えている間は普通の木。
切断して空気に触れると紫色に変化するそうです。
多分、これを最初に伐採した人はビックリしただろうなぁ。。。

そうなると、最初にカニやウニを食べてみた人ってすごいよなぁ。。。
と、脳内はすぐに脱線します(笑)

左から順に解説すると、
メープル(カナダ、アメリカ)、ローズ(中米、東南アジア)、
パオロッサ(アフリカ)、パープルハートです。

メープルはお馴染み、メープルシロップの木。

ローズはバラの木ではなく、切断した時にバラの香りがする事で名付けられたそう。

パオロッサは赤茶色の中にストライプの木目が現れるのが特徴的です。

画像にはありませんが、「ゼブラウッド」という、薄い茶色に黒いシマ模様が現れ、
シマウマのような柄から名前の付いている木材もあります。

こうして書いてみると、木材に名前を付けた人はロマンチストで遊び心があるなぁと。
それに対して、「白い木」「赤茶色の木」「紫の木」という表現は野暮だなぁと。
出来るだけ沢山の人に、木材の神秘を伝えていけたらなぁ…と思います。

その木の生えている場所の土は、白っぽいのか、赤っぽいのか…
はたまた砂混じりの環境なのか…
現地の気温は?雨量は??
なんて、部屋の中でまだ見ぬ土地に思いを馳せています。

しかし出店をしていると、お客様からは「美味しそう❤︎」というお言葉をいただきます。

そうなんです。この独特なフォルム。
製作現場でも、Takeから「これ磨いといて!」と渡される時、
焼きたてのクッキーのような感覚を受けます。

「これはバニラ味…これはチョコ、これはキャラメル、これは紅芋。
これをクッキーにして化粧箱に詰めたら…都心のデパ地下で大ヒット間違い無し!!」

と、時に煩悩に惑わされながらひたすら磨いています。

でも、磨きに磨いてオイルを塗る瞬間、木目が浮かび上がってくる姿をみた時には
木の仏像を眺めるような清らかな気持ちになります。
この瞬間も沢山の人に体感して欲しいなぁ。

ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ。これらも元々は石です。
磨きに磨いて美しさを放っています。

だけど、木材もなかなかいいモンでしょ??

という、結局は自己満足な記事になりましたとさ。

実物は是非、TOUNKYブースに遊びに来てくださいね!
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我が家のキッチン・シェルフ

 
友人にはよく、「自宅の家具って全部、takeが作ってるの?」と質問をいただきます。

いつもどう回答していたか定かではありませんが、
この場でキチンと回答するなら「40%くらい…」です。

いつかは100%なTOUNKYハウスを持ちたいと思っていますが、
なんせ引越しの多い私達夫婦。

リビングが12畳になったり、4.5畳になったり、和室になったり洋室になったりします(笑)

なので、現状takeに作ってもらう家具は小ぶりな物がメインです。

画像は6〜7年前に製作の、ローズウッドを使用したキッチン・シェルフ。

「炊飯器とお米を同じ場所に置きたいんだよね…」

と、相談して出来上がったもの。

2段目、3段目の板はスライドで引き出せるように。

指物(さしもの)という日本の伝統工芸の技法で製作している為、
クギやレール等の金具は一切使わず、木材だけを組み合わせたものです。

毎日板を引き出して、お米を計って研ぐ。
年月が経つと引き出す感覚が滑らかになっているのにふと気付き、
最近になって改めて秀逸だなぁと実感したので記事にしてみました。
(完全なる手前味噌ですが…)

さて、今日もご飯を炊きましょうかね。。。

房総移住決断と私たち。


青い空にキラリと佇む、白い建物。

初公開、TOUNKY工場の外観です。

けっこう本気な町工場、私達夫婦が一番ビックリしています。

とりあえず、工場の話は置いておいて…

先日HPを復活させ、こちらのブログも久しぶりの更新。
HPにもブログにも『アクセス解析』という機能があるので、
どのくらいの数の人達が、どんなページに興味があるのか…。
というのを参考にしています。

中でも、HP内の「about」というプロフィール的なページにアクセスが集中しています。

きっと、最近作品をインスタグラムというSNSに掲載し始めたり
今春のイベント出店の情報掲載から訪れてくれる方などが多いんだろうなぁ…
と、分析すると共に、単純に『何者やねん!』と思われている事を自覚しました(笑)

そりゃ、そうだ。
ブログは長いこと止まっていたし、埼玉から千葉に引っ越してるし…
だけど野外フェスにはしれっと出店しているし…。

肝心のイベント出店での出店者プロフィールでは、文字数などの指定の関係上、
「千葉県の鴨川に工房があって、主にイベント出店をしていますよ。」
と、説明するしか出来ず。。。

だけど、細かく説明するには文字数も莫大になるし、時間もかかるから、
「とりあえず、会ってお酒でも飲んでゆっくりしようよ。キャンプする?」
と、なってしまう基本的にダメな夫婦。

そんなわけで、前置きすら長いのに、自己紹介です。
よく聞かれる事をざっくり書いてみます。

私達夫婦、音楽とキャンプが好きです。
すぐに火をおこして食材を焼き始めます。
知り合ったのはアフリカのジェンベという太鼓サークルです。
交際当時、Takeは大手の家具製造会社に働き修行中でした。
結婚し、仕事では家具を作り、「いつか独立するぞ!」と自分のブランドである
TOUNKY WOOD WORKSを立ち上げたのが2007年。

元々音楽好きなので、休日はイベントに遊びにいくというスタイルの中、
アフリカの太鼓を習っていた時のメンバーにモノ作りを生業にしている人も多かったので
「作ったものを売ってみよう。」という気軽な気持ちで始めたイベント出店。
そうして各地に顔を出していると、そこは野外イベント、
お店の後ろにテントを張ってのキャンプスタイル。自然と輪が出来るし、
出店者泣かせの悪天候も、ある意味「戦友」という形で助け合い、仲間が増えていきます。

そこからイケイケな性格もあり、2010年に埼玉県入間市のジョンソンタウンという
米軍ハウスの跡地を利用したアメリカンタウンにアトリエ兼ショップ兼カフェをオープン。

ジョンソンタウンに理想的な物件がある!というだけの、完全な見切り発射。
物件獲得までのおよそ3ヶ月、ネットや本で必要な申請や書類を猛勉強。
いよいよ事実上の独立となりました。

ショップとカフェのほうは、ご近所さんやペットOKという形態での常連さん、
野外フェスで知り合った人々という幅広いお客様のおかげで3年半が経過。
しかし、そのうちにTakeの製作の仕事が忙しくなり、
近くの工場を間借りする形でお店には不在。
人を雇うほどの器はなかった為、観光地化した街のカフェを1人でこなす事もありました。

そこで最初の決断。
お店を閉店して、原点に戻ろう。
と、いう事で、TOUNKYを主体とした製作重視のスタイルに変更。
近くの空き家を借りて、改装して…
イベントにも積極的に出店し、時には新潟の現場から静岡の現場まで、
2週間の旅をしたりと、バタバタながらも楽しく暮らしていました。

しかしそこから1年半、2度目の決断の時がやって来ました。
家具職人というネットワークの中で、Takeが以前働いていた会社から
「閉鎖する木工所をやってみないか?」というお話でした。

場所は千葉県の鴨川市、機械は全て揃っている。

埼玉にはお店をやっていた時に出来た多くの愛すべき友人もいるし、
改装した家もやっと快適になってきたし…

でも、どこに行っても友人とは繋がっているし、新しい出会いもあるし、
最近は空き家の改装がキッカケで家具やインテリア雑貨の仕事も広げたいし…

何よりも、これが結婚当初思い描いていた、本当の意味での独立なのかもしれない。
と、移住を決断しました。

今年で9年目。
まだまだ夢の途中。
Take自身の努力も勿論だけど、出会った人々に助けられてここまで来ました。
苦労もしました。
もしも、苦労一つで1ポイントのポイントカードがあるならば、
余裕でスタンプ満タン、何かいい事下さい!と常に思っているし、
悩んだ時は、「悩んで時給が発生するならしっかり悩むけど、そんな暇はない!!」
と、前向きな姿勢をこの数年で学びました。

これが改めましてのTOUNKY WOOD WORKSです。

こんな長文が許されて発信出来るなら、ブログを書くのもいいもんだ♪



最近のあれこれ。

かなりお久しぶりのブログ更新となってしまいました…。

長い間待っていてくれたみなさま、ごめんなさい。。。私達は元気です!!

こだまカフェの閉店、怒濤のセルフリノベーション&引っ越しからおよそ1年。

月日が経つのが本当に早い…。

「どう?家落ち着いた??」という友人からの問いかけに…。

「自称・日本の『サグラダファミリア』です!」とネタにした1年。

ある時は縁側のテラス化計画を試みてみたり…

またある時は、腐敗したふすまの代わりに新しいふすまを制作したり。。。


と、徐々に進化を遂げるも、未だに下駄箱やTVボードが制作未定だったり…。

カーテンがついていなかったり…(これは私のこだわり過ぎが悪いんだけど。)

まだまだ「全て完成しました!!」とブログに載せる事も出来ません(笑)

しかし、そんな中でも一番こだわった、私の工房とも言えるキッチン。


最近はここで煮物やら揚げ物やら、こだまカフェ時代にはのんびり作る事のなかった料理をする事が楽しみ。

1日中キッチンに立ち、調理道具を手にしてみると、
『これ、TOUNKYの製品で出せないかな…?』と、キッチンシリーズの構想が湧いてきたり。

お気に入りの場所だからこそ、本当に好きな物を置いていきたいという欲求。
改めて暮らしに向き合っている心地良い時間だったりします。

そうそう、今年に入ってから昨年に比べ、地方優先で出店のほうも若干押さえ気味だったTOUNKYですが…。

実は久しぶりに新作のリリースに意気込んでいます!
何点かはデザイン画もおこし、これから試作に入る予定です。

先月、九州の旅・屋久島を訪問した時に、原木や木材に触れ、屋久杉の素晴らしさを実感。
映画「もののけ姫」のモデルとなった白谷雲水峡では、苔むすの森の中での
自然が創作したインスタレーションに魅せられ、
その出来事が今後のTOUNKYのデザインに新たな影響を与えてくれたと思います。
それをみなさんにも早くお披露目出来たらいいなぁ。

そんなわけで、最近の私達の近況報告は終わりとなりますが、
九州の旅についてはまたじっくりと。。。
そして、溜めてしまったスナップのほうも掲載したいと思っています。
これからはブログもちゃんと更新していきますので、今後ともお付き合いよろしくお願いします。






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