2017/05/28 Category : オーダーメイド ダイニングテーブルとアメリカンハウス 先日、今年2台目となるダイニングテーブルを納品しました。ご依頼いただいたのは、私、yumiの高校時代からの友人ファミリー。高校卒業後、お互いが上京した際には都内で頻繁に会い、彼女がUターンして地元で結婚した後も連絡を取り合い、帰省の際には家族ぐるみで食事をするなど、長年のお付き合いです。以前、私たちがジョンソンタウンにお店を構えていた頃はまだ生まれて間も無いお子さんと旦那さんと、何度も通ってくれました。その頃は、ジョンソンタウンを訪れるたびに「いいな〜。住みたいなぁ〜。」とつぶやいていた彼女。元々旦那さんも、福生市内の米軍エリアに通い詰めていた程のアメリカ好き。昨年、「家を建てる事になったから、テーブルをお願いしたい!」と、連絡をもらった時に、アメリカンハウスを建築する事を知り、彼女の夢が実現する事に私も(私のほうが…?)大喜びしました。家の図面が出来上がり、正式にご依頼いただいたのが今年のお正月。まずは木材選びから。アメリカンハウスといえば、荒削りでどっしりとした印象の家具が主流。または、脚の部分がアイアンというのが一般的には人気。今までウチが製作したテーブルは、住宅のスペースに馴染むようスタイリッシュになるべく細めの印象に作っていたので、どちらかといえば北欧風。そこで、天板と脚の材種を別にし、色味による重厚感を出す事に。選んだのはアメリカンチェリー(天板)×ウォルナット(脚部)デザイン画の中から好みの形を選んでもらい、図面に起こしていきます。図面の中では、実際に使用する予定の椅子のサイズ、幅を参考にし、座面や座高に対する高さを決めていきます。今回は単体のチェアの他に、リビングダイニングチェアが追加されたので、両方の椅子の平均値を求めテーブルの高さを設定。いよいよ製作開始!というその時…。takeから一つの提案が。「テーブルの両サイドの下に、プレートを取り外し可能で付けよう。 旦那さんも奥さんも身長高いし、子供も男の子だから大きくなると思うし、 プレートを付ける事で約2cm高く出来るから、将来的に模様替えで単体のチェアだけにしても合うようにする。」その言葉通り、追加されたのがこちらの画像の脚の下のプレート。高さ調節の利点以外にも、今回のお宅のフローリングが無垢材を使用している為、床が馴染むまで多少の歪みが生じた場合でも、テーブルの水平を保ちやすくなるというメリットがあります。オーダー家具の場合、デザインや最適なサイズを実現させるのはもちろんですが、住宅に使用される素材や、将来的な使用パターンなども視野に入れた製作が課題となります。『元々あるものの中から選んで買う』という選択肢がある中で、時間も予算もかかるオーダー家具というのは敷居が高いかもしれません。しかし、数十年後までお客様の暮らしの中に存在している様子を『作り手がイメージする』。そんな「選択」があるという事も伝えていきたいと思っています。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword